2023/7/16 sun 晴れ
6月末に開催した「虫よけアロマ」講座にご参加いただきましたお二人様がいらっしゃってくれました。
前回の講座でアロマテラピーの基礎を学んでいただいた方向けにワークショップを中心とした実践編の「特別ワークショップ」を開催する運びとなり、今回お越しいただくことになりました。
お二人様とも、作成したいアロマクラフトは「痛み緩和のアロマクリーム」をご希望とのことで、その目的にあった各種植物油の紹介と精油の紹介をしました。
今回使用した植物油はこちら。お二人様とも同じ植物油を選ばれました。
・シアバター
・カロフィラムオイル
・ホホバオイル
W様の選んだ精油は、ペパーミント、オレンジ・スィート、ローレル。
ペパーミントは芳香分子ℓ-メントールによる鎮痛作用目的。
オレンジ・スィートは鎮痛作用や柑橘系の香りをプラスする目的。
ローレルは鎮痛作用や抗神経痛作用目的。
Y様の選んだ精油は、ゼラニウム・エジプト、ペパーミント。
ゼラニウム・エジプトは抗炎症作用を経由して鎮痛作用目的と自律神経の調整を目的。
ペパーミントは芳香分子ℓ-メントールによる鎮痛作用目的。
どちらも滑らかなクリームが出来上がりました。
シアバターだけだと固いクリームなのですが、そこへ他の植物油をブレンドして混ぜるとどんどん柔らかなクリーム状になっていきます。
シアバターとホホバオイルはほぼ無臭なのですが、
オトギリソウ科のカロフィラムオイルが昔から治療目的で使われることの多い植物油でもあることから、
独特の強い香りを持っているため、効果重視で使用するとどうしても香りが強めになってしまいます。
精油でこの香りをマスキングするのもなかなか難しいです。
このスパイシーで独特の香りのオイルは、タマヌ(和名:テリハボク(照葉木))と呼ばれる樹木の実を低温圧搾して採られています。
このタマヌは多くの国で「聖なる木」と呼ばれています。
主にハワイなど南の島の人々は外傷や日焼け、吹き出物などの皮膚のトラブルや、腰痛や肩こりの改善に使用し、
人々の暮らしの中で万能薬として重宝されていたとのことです。
因みに日本では、沖縄や小笠原諸島に自生しています。
現在、様々な化粧品に取り入れられ、美容業界でも注目されているオイルです。
このオイルの特性として、抗炎症作用が素晴らしいこと。
そして血液流動を促進するため、浮腫みにも良いので、運動して筋肉痛が起きている方や、
逆に運動不足で浮腫みがある方まで幅広くお使いいただけるオイルです。
ただし、血液凝固阻止作用があるので、関連する薬剤を使用している方は禁忌になりますのでご注意ください。
今回は薬っぽい香りのアロマクラフトになったので、是非、次回は香り重視のリラックス目的のオイルを作成しましょう!
またお会いできることを楽しみにしております。
Myrteアロマテラピースクール